講演会のご報告

今日は、渋谷にて「トラウマに対する神経生理学に基づく身体心理療法的アプローチ」の講演会を行いました。モーリッツィオは、トラウマを抱えるクライアントに長年、心理療法を行ってきた臨床経験豊富なバックグラウンドを持ち、かつミラノ大学医学部で教えていることもあり、事例を絡ませながらの講義はとても分かりやすく、最新の情報を提供してくれました。

講義1時間、質疑応答1時間でしたが、皆さんからの質問がとても当を得ていて、あっという間に2時間が過ぎました。皆さんは、まだまだ聴きたいことがあると思います。それは明日明後日の「専門家向け短期セミナー」に持ち越しましょう。

身体を取り入れた心理療法(ボディサイコセラピー)の歴史は古く、日本でも30年以上の歴史があるにも関わらず、日の目を見ることがなかなか出来ませんでした。神経生理学が発展したお陰で、ようやく専門家の皆さんに注目をされ始めたことが、今回の講演会でよく分かりました。明日明後日の「専門家向け短期セミナー」が、さらに楽しみになりました。

また、BIPSの4期生、3期生、2期生も参加し、同窓会のようで楽しくもありました。現在1年目の4期生、そして卒業生たちにとっても、セラピスト養成トレーニングとはまた違う切り口でしたから、有意義な時間だったことでしょう。

開催をしてよかったと感じた2時間でした。

モーリッツィオによる4期合宿トレーニングが終了しました。

モーリッツィオによる5日間のBIPS 4期トレーニングが京都で終わりました。写真は最終日に撮影したものなので、途中退席された参加者は写っていませんが、今回、4期が始まって初めて全員が揃いました。

今回はモーリッツィオの器に合わせてかなり深いワークとなり、グループの信頼と成熟さが増しました。4年間のトレーニングのまだ1年目の途中で、これだけの成熟度ですから、4年後のトレーニング終了時にはどれほど成熟していることでしょう。今から楽しみです。

モーリッツィオ博士のご著書

9月14日から16日までの3日間に、「トラウマに対する神経生理学に基づく身体心理療法的アプローチ」の講演会と短期セミナーを行いますが、今回は講師を務めるモーリッツィオ博士の著書を紹介します。

残念ながら英語版、および日本語版は出版されていないため、内容を本から把握することは出来ませんが、モーリッツィオ博士の講義を長年受けている立場から紹介させて頂きます。

「虐待のトラウマに対する心理学的アプローチ」というタイトルで、イタリア語で書かれた本で、スペイン語、ポルトガル語でも出版されている評価の高い本になります。ブラジルでは精神分析学会から講演依頼を受けたほどです。

特に性的虐待に対する心理療法のアプローチを記載した本になります。一般論や理論など抽象的な説明ではなく、具体的なケースについて治療シークエンスを記載してある貴重な本のようです。特に明記すべきは、心理的側面のみならず、身体的側面から介入するアプローチを提案していることです。

今回の講演会、および短期セミナーでは、この本の内容に何処まで触れるかは、現段階では分かりませんが、少なくともこのような臨床経験と知識を持ったモーリッツィオ博士からは、限られた時間に多くのものをシェアして貰えることでしょう。

ぜひ、世界的に活躍するモーリッツィオ博士から学ぶチャンスを活かしてください。

http://www.bodypsychotherapy.jp/201909_seminar.pdf

講演会・専門家向け短期セミナー開催のご案内

BIPSでは、9月に「『トラウマ(心的外傷)』に対する神経生理学に基づく身体心理療法的アプローチ」をテーマに、BIPS国際トレーナーの一人、ミラノ大学医学部教授のモーリッツィオ博士による講演会と専門家向け短期セミナーを開催します。

今回は、スティーヴン・ポージェス博士による「ポリヴェーガル理論」を含めた、トラウマに対する身体心理療法のアプローチをご紹介いたしますので、ご興味のある方は是非、リンク先の詳細をご覧ください。

身体感覚が希薄となり、衝動や感情を身体レベルで保持できず、いとも簡単にキレてしまう人が多く見受けられる現代社会にとって、身体性を取り戻すことが急務であると感じます。ぜひ多くの方に知って頂きたい内容ですので、この情報をシェアして頂けたら幸いです。

http://www.bodypsychotherapy.jp/201909_seminar.pdf

4期セラピスト養成トレーニング開始、および追加募集のお知らせ

BIPS 第4期セラピスト養成トレーニングが始まりました。これから4年間に渡り、ボディサイコセラピー(身体心理療法)を自分自身の変容を通して学んで頂きます。

受精後、胎内環境から心身の発達が始まり、今現在に至るまで、外界とのかかわりのなかで、身体構造とともに精神構造が形成されてきましたから、過去の環境において必要で身につけた鎧を溶かし、今現在の自分に相応しい枠組みを身につけていくには、ある程度の期間、心理療法を継続する必要があります。生涯、私たちはこのような過程を歩んでいて、必要に応じて他者からの支援が必要になる、とも言えるでしょう。

ボディサイコセラピーを提供するには、まず自分自身が、このような変容の過程を体験を通して学ぶ必要があり、そのために4年間もの歳月を掛けています。これはBIPSに限ったことではありません。BIPSが認定を受けているヨーロッパ・ボディサイコセラピー協会(EABP)のトレーニング基準であり、ヨーロッパ心理療法協会、さらには世界心理療法協議会に準拠する基準でもあるのです。

ボディサイコセラピーの特徴は様々ありますが、一つ言えることは、自我形成にとって重要な3歳までの傷を扱うことができる、というものです。胎内環境から3歳までは、私たちが想像している以上に、今現在の心、身体、生命エネルギー、対人関係のパターンに影響を与えています。しかしながら、3歳以前のことを、言語のみを用いる心理療法で扱うには限界があり、どうしても心理療法に「身体」を持ち込む必要があるのです。

このようなトレーニングにコミットする参加者の多くは、対人支援職の方々です。4期生も、鍼灸師、心療内科医、看護師、保健師、整体師、大学心理学部講師、セラピスト、ファシリテーター、障がい者支援者など、臨床現場で人をサポートしている、素晴らしい人たちです。彼らが、自分の専門領域にボディサイコセラピーを統合し、今以上に他者と深い関わりを持ちながら支援できるようになることを願ってやみません。そのために、BIPSとしては4年間のトレーニング環境を整え、できる限りいい内容を提供していく所存です。

BIPSでは、ライヒから始まる長年の臨床経験に基づいた理論と技法とともに、母子関係、大脳生理学の研究から分かったことを取り入れて、セラピストの養成を行っていますが、単に職業的な役割のための技法や理論を身につけるためだけではなく、困難な状況でもしっかり地に足を付け、自分の感情の振り回されず中心を保ち、その場で人と向き合うことができるような在り方を、身につけていくことを目的として、トレーニングを行っています。

愛情を持って他者の言動に耳を傾け、ほんの些細な表現にも注視し、意識と無意識にどのような力動があるかを察知し、今まで表現されたことのない激しい感情の表出が被支援者からあったとしても、その場に共感とともに存在する人たちが社会のなかに居ることは、どれだけ助けになることでしょう。

4期は始まりましたが、現在も追加募集を行っています。このようなトレーニングに興味のある方、もしくは私たちの理念に共感して一緒に活動してみたいと思う方は、ぜひご検討ください。詳細は、以下のサイトに掲載しています。

https://bodypsychotherapy.jp/training.html