3期合宿トレーニングのご報告

先週、5日間に渡る3期合宿トレーニングを長野県にて行ってきました。以前にも記しましたが4年目はスーパービジョンで、全員がそれぞれセラピスト役、クライアント役になり、全員が見守るなかでセッションを行います。また、休憩時間には、2セッション行うことを必須としているため、5日間でセラピスト役、クライアント役を合わせて6回体験することになります。ですから4年目の合宿は、結構ハードになりますが、それでも3年間で培った相互間の信頼関係、各自の器がありますから、いい形でトレーニングが進みました。

今回、通常のボディサイコセラピーのアプローチとは、ある意味真反対のアプローチの重要性を、体験を通して学ぶことになりました。それはトラウマへのアプローチです。PTSDに対する心理療法では、体性神経系が鍵になることが分かっているように、PTSDにはボディサイコセラピーはとても有効になります。しかしながら、ボディサイコセラピーのなかでのアプローチは、伝統的手法と真反対になるということです。今回のトレーナーのモーリッツィオは、トラウマへのアプローチの研究を行うとともに、ミラノ大学医学部で教えていることもあり、皆さんに知って貰うには最適な機会となりました。

現在、世界中で、自然災害、紛争、貧困、犯罪などにより、私達は多くのストレス下に置かれています。残念なことに、そのストレッサーは個々人がコントロールできない、耐性の窓をはるかに超えたものが多いことから、今後はさらにPTSDへのアプローチは必要となるでしょう。

最終日の皆さんのシェアから、4年間のトレーニングが終わりに近づいていることを実感しました。残りわずかですが、3期の皆さん、いい時間を過ごしましょう。

写真のなかに一匹「熊」が居ますが、トレーニング生でなければ分からないことなので、気にしないでください(笑)。

プレトレーニングのご報告

先週、BIPS セラピスト養成コース 第4期のプレトレーニングを東京で開催しました。今回は、ボディサイコセラピーの基本概念の簡単な講義から始まり、3日間掛けて、「身体、心、関係性がどのように関連し合っているか」を体験するエクササイズをいくつか行いました。特に個々人にとっての「真正の欲求」がどのようなものかを、体験を通して理解して頂きました。

参加者全員が、長い間、自分自身と向き合ってきた人たちでしたので、最初から安心できる場としてグループが機能し、成熟したグループとなりました。このようないい流れに乗って来年から4期を開催できればと思っています。今回の参加者が16名で、それ以外にも4期への参加を希望する人たちが数名いらっしゃいます。今後、さらに希望者が増える予感もありますが、できれば20名以上で開始したいと思っていますので、セラピスト養成コースに興味のある方、以下のメールアドレスまで、ぜひご連絡ください。お待ちしています。

BIPS事務局 info@bodypsychotherapy.jp

大脳生理学が発達してきている現在、からだの知恵に耳を傾けることの重要性が世界的に認められてきています。ボディサイコセラピーの登場が80年早かったとも言えますが、インターネットが盛んな今だからこそ、からだの知恵を取り戻すボディサイコセラピーが必要とされます。ボディサイコセラピーを学び、身体の実感を伴う活動や面と向き合う関係性を大切にして、現実社会に根づきながら自分の「真正の欲求」を実現させていきましょう。

そのような在り方の人がそれぞれのコミュニティに存在することによって周囲は影響を受け、コミュニティ全体が活き活きとしたものになっていきます。ぜひ、人間らしい社会を一緒に取り戻していきませんか?

プレトレーニングの詳細

8月下旬に、BIPS セラピスト養成コース プレトレーニングを東京にて開催します。トレーナーは世界中で人気の高いモーリッツィオです。興味のある方は、下記リンク先をご参照ください。プレトレーニングに関する情報や質疑応答は、Facebookのイベントページで行います。そちらにもアクセス頂けたら幸いです。なお、より多くの方に参加頂けるよう、東京で開催することに致しましたので、以前の投稿での枠組みと異なります。ご了承ください。

http://www.bodypsychotherapy.jp/201808_pretraining.pdf

Facebook プレトレーニングイベントページ
https://www.facebook.com/events/283770878859219/

清里でのトレーニング

先日、BIPS 3期の4年目トレーニングの2回目がありました。4年目はスーパービジョンですが、4年目になりますと、メンバー間の信頼関係が深まるとともに、それぞれの心理的なプロセスを共有していることもあり、各自が深いワークになりました。セラピスト役もその場にしっかりと存在し、クライアント役のサポートに徹していました。写真を観てもいい雰囲気が伝わることでしょう。

写真は、5日間のトレーニングが終わった時の写真です。多忙な受講者が多いために欠席者と途中退席者が多く居たのは残念でしたが、彼らも含めて成熟したグループです。

ルーベンスによる個人セッションのご案内


【緊急告知】

今週末の6月2日(土)と3日(日)に、BIPSメインディレクターのブラジル人トレーナー、ルーベンス・キグネル氏による個人セッションを東京で行います。国際トレーナーは通常、個人セッションを来日中に行うことはないため、貴重な機会となります。医学的には異常のない身体の不調、感情的な葛藤、人間関係でのストレス、トラウマ、うつ的傾向など、個人的な悩みを解決したい方はもちろんのこと、スーパービジョンも受けつけます。他学派のセラピストにとっては、身体からの視点はとても役に立ちますので、クライアントとのセッションについて悩んでいるセラピストも、ぜひこの機会をご利用ください。

通訳は付きませんが、ルーベンスは40年近く毎年のように日本でトレーニングやワークショップを行っており、日本人の性質を熟知していますので、英語が苦手な方は、セッションに求めることを紙に書いてルーベンスに手渡して頂ければ、片言の英語でも大丈夫かと思います。それでも不安な方は、BIPS事務局(贄川)までご相談ください。

セッション料金:23,000円(税込)
セッション時間:1時間
セッション会場:リズムセラピー研究所東京オフィス(井の頭線永福町駅より徒歩5分)

問い合わせ、及び申込先:BIPS事務局 office@bodypsychotherapy.jp

※期日が迫っているため、なるべくスムーズに組めるように、申込者の希望日時を伺って時間帯を調整させて頂きますが、原則として早いもの順にて受付させて頂きます。

◎プロフィール【ルーベンス・キグネル】

1950年サンパウロ生まれ。FACULDADES大学社会学部卒業。ブラジル心理療法協会会長。心理療法家でありコミュニケーションと記号学の教授。ロンドン・ゲルタ・ボイスン・センターでバイオダイナミックス・トレーニング修了。ロンドン・バイオエナジェティックス分析研究所(アレクサンダー・ローエン主宰)でジョン・ピエラコスよりトレーニング修了。チューリッヒ・バイオシンセシス国際センターでデイビッド・ボアデラに師事。アメリカ・エサレン研究所でポール・ピエラコスよりゲシュタルトセラピー修了。ニューヨークにてアレクサンダー・ローエンより、バイオエナジェティックス特別上級者トレーニング修了。アルゼンチンにてサイコドラマのトレーニング修了。ブラジル精神分析協会にて精神分析のトレーニング修了。これまで、デイビッド・ボアデラ、ゲルタ・ボイスン、アレクサンダー・ローエンの出版物の翻訳、監修に携わる。フランス、イタリア、日本、メキシコ、ブラジルを含む南米諸国でボディサイコセラピーのトレーナーを務める。20年以上バイオシンセシス、バイオダイナミックスの国際トレーナーとして活躍。イタリア、ボローニア大学にてコミュニケーション学の博士号取得。2005年には、ブラジルで行われたボディサイコセラピー国際会議の議長を務める。

第4期セラピスト養成コース開催に関して

2019年3月より第4期セラピスト養成トレーニングを始める予定です。トレーニングにご興味がお有りの方は、公式サイト内のトレーニング概要のページをご参照ください。

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プレトレーニングの内容

トレーニング参加希望の方は、事前にプレトレーニングへの参加が義務づけられています。また、本トレーニングに関心のある方も、プレトレーニング参加後に本トレーニングに参加するかどうか検討頂けます。

2018年6月開催のプレトレーニング
日 時:2018年6月1日(金曜日)13時30分開始(受付開始13時)
6月3日(日曜日)16時30分終了
※3日間の合宿形式のプレトレーニングです。
講 師:ルーベンス・キグネル(BIPS メイン・ディレクター)
申込期日:2018年5月22日
振込期日:2018年5月29日

2018年8月開催のプレトレーニング
日 時:2018年8月24日(金曜日)13時30分開始(受付開始13時)
8月26日(日曜日)16時30分終了
※3日間の合宿形式のプレトレーニングです。
講 師:モーリッツィオ・スチューピジア(バイオシステミックス)
申込期日:2018年8月14日
振込期日:2018年8月21日

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6月の概要

会 場:伊予ロッヂ(JR小海線清里駅より送迎バス)
山梨県北杜市高根町清里 3545

通 訳:国永史子(BIPSディレクター)

スタッフ:贄川治樹(BIPSディレクター)

対 象:第4期セラピスト養成トレーニングにご興味のある方

定 員:25名

料 金:70,000円(消費税、2泊4食付き)

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問い合わせ、及び申し込み先

BIPS事務局 贄川治樹
FAX 050-3488-7614(リズムセラピー研究所内 BIPS事務局)
E-mail:office@bodypsychotherapy.jp
※プレトレーニング参加ご希望の方は、お名前と連絡先を、ファックスかE-mailにて
お知らせ下さい。お申し込み受けつけ後、入金をもって正式申込みとさせていただきます。

10月に行う公開ワークショップのお知らせ

10月にBIPS公開ワークショップを行います。

今年6月のBIPS公開ワークショップに引き続き、10月の公開ワークショップのテーマは「父親としてのスタイル」です。

現代は、いろいろ深刻な問題はありつつも、「人権」という点において多くを論じられ、個々人が尊重される方向に向いていると思われます。健全で尊重しあえる関係ではない、パワハラ、モラハラ、セクハラ、いじめ、虐待、ストーカーという陰湿なものが衆目に晒されるようになり、何らかの対処が為されることが増えているのは、大変、喜ばしいことです。

その反面、核家族化、夫婦共働き、男性育休、昔ながらのコミュニティの崩壊、個人主義、終身雇用制から能力主義への移行など、社会を取り巻く構造が大きく変化し、その影響によって個々人の家庭内や社会のなかでの役割も大きく変化してきています。ですから私たちは、父親とはどういうものか、母親とはどういうものか、というイメージが湧きにくくなってしまっています。

このような変化に加えて自然災害、景気、放射能への怖れなどの影響もあり、外界に順応するために私たちは、予想を遙かに超えるストレスを負っている可能性があります。

そのような現代社会において私たちは、自分の内面にある質に目を向けるよりも、外界に順応するために必死になり、社会的役割、仕事、地位などにしがみつき、それを自分と同一化して生活の目処や安心を得ようとする傾向にあります。安定を求めるのは自然なことです。しかし、外界に基準を置くことだけではなく、自分自身の内面に基準を置くことにも意識を向けなければ、私たちの本当の幸せ、深い寛ぎは訪れないのです。

ストレス下では、状況を受け容れる母性的な懐の強さとともに、現状を打破していく父性的な行動力が必要です。なぜならば、多くの人たちを観ていて感じることですが、母性的な状況を受け容れる強さではなくて他者の意見の言いなりになって無気力、抑うつ的になる人たちや、父性的な健全な行動力というものがどういうものかを知らず、様々なハラスメントに繋がる誤ったパワーを行使してしまう人たちが、社会のなかに多く存在するからです。

今回のワークショップでは、心理療法的な関係性を通して、父親の存在を身心ともに体験できる状況を作り出し、私たちの身体のなかで父性の質を活き活きと感じ、そのイメージを保持(内在化)する方法を学んでいきます。外界に順応するためだけの行動力ではなく、社会のなかで自分の内面にある欲求、信念、気持ちに繋がりながら発揮する行動力を身につけていきましょう。役割としての振る舞い方を学ぶ場ではなく、私たちに本質として具わっている父性のエネルギーを感じていくワークショップになります。

現在父親である方はもちろんのこと、男性女性にかかわらず、自分の思いを行動に移したいと思っている方には、今回のワークショップはいい機会となります。どうぞご検討ください。

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日 程:2017年10月20日(金)14時開始〜10月22日(日)16時終了
※合宿形式のワークショップとなります。

会 場:伊予ロッヂ(JR小海線清里駅より送迎バス)
 山梨県北杜市高根町清里 3545

講 師:ルーベンス・キグネル
(BIPSメインディレクター)

通 訳:国永史子(BIPSディレクター)

スタッフ:贄川治樹(BIPSディレクター)

対 象:一般の方、専門家問わず、ご興味のある方

定 員:20名

料 金:70,000円(消費税、2泊4食付き)

申込期日:2017年10月13日

振込期日:2017年10月18日

問い合わせ先/申込先:BIPS 事務局(贄川)

MAIL:office@bodypsychotherapy.jp

申込方法:名前・住所・連絡先を明記の上、BIPS 事務局までお申込みください。

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ルーベンス・キグネル氏の略歴
ブラジル ポウリスタ大学大学院 心理療法における身体コース コーディネーター
1950 年サンパウロ生まれ。FACULDADES大学社会学部卒業。心理療法家でありコミュニケーションと記号学の教授。ロンドン・ゲルタ・ボイスン・ センターでバイオダイナミックス・トレーニング修了。ロンドン・バイオエナジェティックス分析研究所(アレクサンダー・ローエン主宰)でジョン・ピエラコ スよりトレーニング修了。チューリッヒ・バイオシンセシス国際センターでデイビッド・ボアデラに師事。アメリカ・エサレン研究所でポール・ピエラコスより ゲシュタルトセラピー修了。ニューヨークにてアレクサンダー・ローエンより、バイオエナジェティックス特別上級者トレーニング修了。アルゼンチンにてサイ コドラマのトレーニング修了。ブラジル精神分析協会にて精神分析のトレーニング修了。これまで、デイビッド・ボアデラ、ゲルタ・ボイスン、アレクサン ダー・ローエンの出版物の翻訳、監修に携わる。フランス、イタリア、日本、メキシコ、ブラジルを含む南米諸国でボディサイコセラピーのトレーナーを務め る。20年以上バイオシンセシス、バイオダイナミックスの国際トレーナーとして活躍。イタリア、ボローニア大学にてコミュニケーション学の博士号取得。 2005年には、ブラジルで行われたボディサイコセラピー国際会議の議長を務める。

密息を学ぶワークショップのお知らせ


BIPS主催のイベントではありませんが、BIPSのディレクターの一人である贄川が企画しているワークショップをご紹介します。

日本が世界に誇る尺八演奏家 中村明一氏より「密息」を学ぶワークショップです。

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日 時:9月18日(祝日) 14時30分〜16時30分 ※受付開始14時
講 師:中村明一
場 所:オーキッドミュージックサロン ※二子玉川駅より徒歩3分
料 金:12,000円(消費税込)
定 員:30名(どなたでも大歓迎です)
申込先:http://rhythmtherapy.jp/201709_events.pdf 参照のこと
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中村明一氏の略歴に関しましては、申込先のサイトアドレスに掲載していますプロフィールでご確認頂けたらと思いますが、日本文化について造詣が深い松岡正剛氏がお気に入りの尺八演奏家です。また、「密息」には、武道家であり哲学研究者、思想家である内田樹氏も興味を持たれました。

内田樹氏が中村明一氏の元を訪ねられ、密息を体験された体験が書かれていますブログがあります。まずは「内田樹の研究室」のブログをご参考ください。

http://blog.tatsuru.com/2008/11/04_1202.php

私、贄川も20代後半には集中的に激しい呼吸法を用いる心理療法(ホロトロピック・ブレスワーク)を3年間継続的に受け、ボディサイコセラピーをするようになってからさらに呼吸の重要性を実感してきました。3年前にはインドにてプラーナヤーマを学んだ経緯もあり、今回、日本人がずっとしてきた密息を体験したいと思い立ち、中村明一氏にご指導をお願いした次第です。

心身を統合する重要な要素は「呼吸」です。ボディサイコセラピーの父であるウィルヘルム・ライヒは「セラピーを行っていて、何をしていいか分からない時には呼吸を見なさい」と言っています。それほど心身統合には呼吸は欠かせない要素です。ボディサイコセラピーはもちろんのこと、文化、精神構造、身体の使い方、人としての在り方、セラピストのスタンス、立ち振る舞い、声楽、演奏、全てに通じるのは呼吸です。

今回のイベントはBIPS主催ではありませんが、ボディサイコセラピーを日本人に根付かせるには、日本古来から伝わり、日本人の身体に合った呼吸法を身につけることは役立つと思い、紹介いたしました。

以下に、中村明一氏のご著書「『密息』で身体が変わる」の序章を紹介します。長文になりますが興味のある方にとっては、興味深い内容だと思います。

序文の最後にある中村明一氏の言葉で、ワークショップの紹介文を締めくくりたいと思います。

「かつて日本人が身につけていた、深く静かでゆるやかな呼吸、あなたのなかに眠っている古来の呼吸法、豊かな『息の文化』を取り戻そうではありませんか。」
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序章 鍵は「密息」にあり

私が演奏のときに行っている呼吸法は、西洋音楽の腹式呼吸や、胸式呼吸とはまったく違います。

「密息」は尺八の演奏を突き詰めていく中で出会うことのできた呼吸法ですが、調べていくうちに、これは演奏家にとっての特殊な呼吸法ではなく、日本人が古来、ごく自然に行っていた呼吸のしかたではなかったのかと思うに至りました。

ごく簡単にいえば、腰を落とし(骨盤を後ろに倒し)た姿勢をとり、肚は吸うときも吐くときもやや張り出したまま保ち、どこにも力を入れず、身体を動かすことなく行う、深い呼吸です。外側の筋肉ではなく深層筋を用い、横隔膜だけを上下することによって行うこの呼吸法では、一度の呼気量・吸気量が非常に大きくなり、身体は安定性と静かさを保つことができ、精神面では集中力が高まり、同時に自由な解放感を感じます。

現代の日本人は、それぞれ多様な生活様式で暮らしていて、ひとくくりにすることなどできないように思われます。しかし、日々起きているさまざまな事件、事象をみていると、理屈ではなく肌身に感じることがあります。

いま、日本の社会は極端に「弱っている」。不安感、閉塞感、コミュニケーション不全、キレやすく無気力。働いて自活したり、結婚して子どもを生み育てたりという生活の本質に取り組みたくない、いやそれどころか生きる喜びを追求することにすら関心が持てないという人がいる。自分自身とそれをとりまく社会の確かさ、内なる強さに、信頼が置けないのです。日本固有の文化の豊かさ素晴らしさに気づかず、誇りを持つことができないのです。戦争や経済復興の荒波をくぐりぬけて歴史上もっとも豊かな時代を謳歌しているはずの今日、なぜこのように私たちの社会は弱ってしまっているのでしょうか。

これは身体からの警鐘であると、私は思うのです。

…中略…

かつて畳に座り、帯を腰に締めて着物を身につけ、農作業や職人仕事など身体を駆使して働いてきた日本人は、脚を踏ん張り腰を落として、ごく自然に「密息」をしていました。近代以降百余年、椅子に腰掛け机に向かい、洋服をまとい、乗り物に乗って移動するような生活スタイルの変化によって、私たちはそれまでの足腰の強さ、身体の使い方の技術を失いました。けれども西洋式の腹式呼吸は、いまだ完全にはできていない。骨盤を直立させた姿勢を保持して換気する腹式呼吸をするには、強靱な表層腹筋が必要なのです。

…中略…

「密息」を行うことで全身の感覚が研ぎ澄まされ、周囲の世界がまるで変わったように思いました。さらに、このことが、日本文化の秘められた豊かさとも通底していることを、再発見することができました。私のささやかな呼吸巡礼の過程をたどりながら、「密息」と日本文化の関わりについても考察してみたいと思います。

かつて日本人が身につけていた、深く静かでゆるやかな呼吸、あなたのなかに眠っている古来の呼吸法、豊かな「息の文化」を取り戻そうではありませんか。

公開ワークショップのご報告とご案内

BIPS 公開ワークショップが終わりました。今回は「父親としてのスタイル」というテーマでしたので、各自、自分自身の父親に意識を向けた3日間となりました。

3日間を通して感じたことは、意識している意識していないかに関わらず、私たちは自分自身が思っているより、父親の影響を多く受け取っているということでした。そして父親のみならず、祖父、曾祖父などの祖先からの連鎖によって男性性の遺産も受け継いでいるのです。人生において健全な男性性を活かすことのできる正の遺産がある反面、傷によって生じた負の遺産も同時に受け取っています。

正の遺産に気づくことによって意識的に男性性を人生に活かせるようになりますし、負の資産と向き合い、受容していくことによって祖先からの負の連鎖を自分で断ち切ることができます。そして強く感じたことは「どんな父親であっても、子どもは父親に愛されたいという深い想いがある」ということでした。そのようなことを感じた3日間でした。

丁寧に参加者一人一人と関わったモーリッツィオに感謝です。ミラノ大学医学部で産婦人科医を目指す学生に、母子関係の重要性を教えるモーリッツィオ。来年の公開ワークショップは、「母親としてのスタイル」というテーマにしてもいいかも知れません。

10月20日(金)から22日(日)の3日間、同じく清里にてBIPS 公開ワークショップを行いますが、「父親としてのスタイル」という同じテーマを、今度はブラジル人トレーナーのルーベンス・キグネル氏が今回とは異なるアプローチでリードします。今回参加した方にとっては、父親からの影響、そして自分自身の内面にある男性性をさらに探求する機会となりますし、今回参加できなかった方にとっては、父親、男性性を探るいい機会となるでしょう。

「父親としてのスタイル」のテーマについては、こちらをご参照ください。

男性性は、自分を前に押し出す原動力です。自分自身の人生の可能性に対して、歩みを進めるための男性性を、次回も一緒に探りましょう。ルーベンスは、男性性が強いいですから、男性性を学ぶには最適です。少し先になりますが、どうぞお楽しみに。

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日 程:2017年10月20日(金)14時開始〜10月22日(日)16時終了
※合宿形式のワークショップとなります。

会 場:伊予ロッヂ(JR小海線清里駅より送迎バス)
山梨県北杜市高根町清里 3545

講 師:ルーベンス・キグネル
(BIPSメインディレクター)

通 訳:国永史子(BIPSディレクター)

スタッフ:贄川治樹(BIPSディレクター)

対 象:一般の方、専門家問わず、ご興味のある方

定 員:20名

料 金:70,000円(消費税、2泊4食付き)

申込期日:2017年10月13日

振込期日:2017年10月18日

問い合わせ先/申込先:BIPS 事務局(贄川)

MAIL:office@bodypsychotherapy.jp

申込方法:名前・住所・連絡先を明記の上、BIPS 事務局までお申込みください。

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ルーベンス・キグネル氏の略歴
ブラジル ポウリスタ大学大学院 心理療法における身体コース コーディネーター
1950 年サンパウロ生まれ。FACULDADES大学社会学部卒業。心理療法家でありコミュニケーションと記号学の教授。ロンドン・ゲルタ・ボイスン・ センターでバイオダイナミックス・トレーニング修了。ロンドン・バイオエナジェティックス分析研究所(アレクサンダー・ローエン主宰)でジョン・ピエラコ スよりトレーニング修了。チューリッヒ・バイオシンセシス国際センターでデイビッド・ボアデラに師事。アメリカ・エサレン研究所でポール・ピエラコスより ゲシュタルトセラピー修了。ニューヨークにてアレクサンダー・ローエンより、バイオエナジェティックス特別上級者トレーニング修了。アルゼンチンにてサイ コドラマのトレーニング修了。ブラジル精神分析協会にて精神分析のトレーニング修了。これまで、デイビッド・ボアデラ、ゲルタ・ボイスン、アレクサン ダー・ローエンの出版物の翻訳、監修に携わる。フランス、イタリア、日本、メキシコ、ブラジルを含む南米諸国でボディサイコセラピーのトレーナーを務め る。20年以上バイオシンセシス、バイオダイナミックスの国際トレーナーとして活躍。イタリア、ボローニア大学にてコミュニケーション学の博士号取得。 2005年には、ブラジルで行われたボディサイコセラピー国際会議の議長を務める。

公開ワークショップのテーマ

公開ワークショップのご案内です。

テーマは「父親としてのスタイル」です。

あなたの父は、どのように父になっていったのでしょう。父親としてのスタイルを確立するうえで、大きな影響を与えたのは何でしょう。父があなたに示した父親像の影響を受けて、今のあなたがあります。そしてその父親は、祖父が示した祖父像の影響を受けてきています。

私たちの父親は決して完ぺきではありませんが、最善をつくし、健全な男性がどういうものなのかを垣間見せてくれます。父親であることが喜びであると同時に、チャレンジでもあることを示します。

今回はいくつかの父親としてのスタイルを紹介するつもりです。健全なもの、不健全なものを含めてです。

男性だけに限らず、女性にとっても、自分の父親を理解し、自分への影響を意識化することを通して、自分のなかにある「男性性」を理解することになります。男性であれば、自分の「男性性」を理解することはとても大事ですし、すでにあなたが父親であるならば、父親とはどういうものなのかを知る、いい機会になるでしょう。女性であれば、自分のなかにある「男性性」のみならず、異性に対してどのような投影を行っているかも、理解することにもなり、異性と健全な関係を築くことに役立ちます。

参加者の皆さんは自分の個人的な体験を探るとともに、自分の中に流れ、自分が受け継いできたものにも目を向けることになると思います。

トレーナーは、日本でも大好評を戴いています、BIPSのトレーナーであるバイオシステミックス学派の重鎮、モーリッツィオ・スチューピージア氏です。爽やかな清里高原で、美味しい食事とともに、内面を見つめてみませんか?

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日 程:2017年6月2日(金)14時開始〜6月4日(日)16時終了
※合宿形式のワークショップとなります。

会 場:伊予ロッヂ(JR小海線清里駅より送迎バス)
山梨県北杜市高根町清里 3545

講 師:モーリッツィオ・スチューピージア
(BIPSメインディレクター)

通 訳:国永史子(BIPSディレクター)

スタッフ:贄川治樹(BIPSディレクター)

対 象:一般の方、専門家問わず、ご興味のある方

定 員:20名

料 金:70,000円(消費税、2泊4食付き)

申込期日:2017年5月31日

振込期日:2017年5月31日

問い合わせ先/申込先:BIPS 事務局(贄川)

MAIL:office@bodypsychotherapy.jp

申込方法:名前・住所・連絡先を明記の上、BIPS 事務局までお申込みください。
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モーリッツィオ・スチューピジア氏の略歴

イタリア ボローニャ大学 グループカウンセリング 客員教授

1956年生まれ。イタリア人の心理療法家、哲学者。イタリアボディサイコセラピー協会役員(評議員)ジュセルドルフの西ドイツ大学助教授、ボローニャ大学グループカウンセリング客員教授(コミュニケーション科学部)、ヨーロッパ身体心理療法協会の理事。身体心理療法の1つであるバイオシステミックス学派(母子関係や自律神経と感情の関係を重視した身体心理療法)の重鎮であり、家族やグループにおけるグループダイナミックスのワークに優れている。また、ビデオを使った母子関係のマイクロトラッキングの研究から得られた成果をセラピーに活かしている。ジェローム・リスとの共著多くの論文を雑誌、季刊紙に投稿。

BIPS 最新情報ブログ

このブログはBIPS(BIO Integral Psychotherapy School)の活動に関するブログで、セラピスト養成トレーニング、プレトレーニング、公開ワークショップ等の活動をいち早くお知らせいたします。

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